狭小住宅の間取り
狭小住宅計画では間取り検討はとっても大事なポイントとなってきます。
敷地が限られてくるため、建物面積は狭くなってしまいます。
有効的な導線や空間の確保を実現するために、如何にデッドスペースを発生させないか、間取りに工夫を加えて考えていきましょう。
・空間を共有する
各空間において壁や柱などで仕切りを作っていきますが、耐震や構造上可能な限り各フロアーの壁、柱をなくして、広く空間を確保していきましょう。
・上下に使うその1
敷地の大きさが限定される分、お家を横に広げることは難しいですが、縦に広げることは可能です。
2階建てを3階建てにしてフロアーを振り分け各空間のボリュームを確保したり、地下室を作って収納空間(貯蔵庫、災害キット保管等)を広く確保することもひとつです。
こちらに関しては、各地域ごとに建築に際する用途地域の制限があるので、計画の際にはしっかり調査したうえで進めていきましょう。
・上下に使うその2
狭小住宅の場合敷地内にお庭を作ることも難しいです。
そんなときには屋上を作ってお庭を確保するのも良いと思います。
最近のお家は防水施工も高性能、高品質になってきているので、安心して検討できます。
収納を重視するなら小屋裏スペースの活用は魅力的です。
小屋裏(ロフトともいいますが)の考え方としては天井の高さが140cm以下であることが条件になってきます。
居室しては認定されない分、固定資産税もかかりません。
シーズン物の衣類や寝具、頻繁には使用しないもの等を収納しておくスペースとしては抜群だと思います。
・階段下の有効活用
階段下の活用方法と言えば収納スペース活用が多くみられますが、こういった狭小住宅の計画であれば考え方も広がってきます。
確保しずらい水廻りスペース、トイレの設置や洗濯機スペース、洗面化粧台スペース、としても活用できます。
・リビングを上階に
1階のスペースは階段を検討しなければいけないため、リビングとのバランスを考えるにあたり、狭小住宅ではLDKのボリュームがとりずらい場合があります。
2階にLDKを設置することでボリュームの確保、また勾配天井などを検討して日当たりの確保を狙うのも良いと思います。
限られた空間だからこそ場所ごとの提案が生きてきます。
必要な空間の優先順位を整理して間取りを考えてみましょう。